私が隠しておいたパックの切り餅を見つけて勝手に食べてしまいました。
それも、別の棚に隠しておいたお醤油も見つけ出してじゃぶじゃぶ付けて。
まいるなぁ。こういう事をしていると、また心臓に悪影響を及ぼすかも。
ちょっと気の毒でしたが、
夕食は塩分調整のため少しの時間だけ我慢をしてもらいました。
少し父が眠った後に、冷蔵庫を開けても良いように
コンビニで買っておいたお赤飯のおにぎりを冷蔵庫にこっそり置いておきました。
夜10時過ぎ冷蔵庫を見ると、案の定、父はおにぎりを食べていました。
私はホッとして良かったと思い、父の寝室に行ってみたところ、
父は思いもよらない行動をとりました。
「お前の食べようとしたおにぎりを、父さんは食べてしまった。
どうか許してくれ。」
そう言って、土下座をしてきたのです。
この行動に私は、ビックリしてしまいました。
私は父が眠る前に、
冷蔵庫におにぎりがあるから食べてもいいよと伝えておいたのですが
父はその事を忘れてしまっていたのです。
「何を言ってるんだよ。
あのおにぎりは父さんのために買ったんだから
食べていいんだよ。」
そう言うと、安心したのか、再び眠りにつきました。
「こんなに優しい父親なのになぁ。
なんで認知症なんかになってしまったんだ。」
そう思ったら、私は涙が止まらなくなってしまいました。
くやしいなぁ。本当にくやしい。
あとどれだけ、私はこの父の優しさを感じ取る事が出来るのだろうか?
やっぱり長生きしてほしいなぁ。
くやし涙ではなくて、うれしい涙を流したいよ。
来月で、父は75歳。後期高齢者です。
小さいおにぎりが父の優しさを教えてくれた夜なのでした。
これでいいのだ。
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